ISM LT 祭り 2020 開催レポート

こんにちは、ISM 実行委員の高野です。

2021年、いかがお過ごしでしょうか? まだ、なかなか社会復帰できない方も多いと思いますが、ぜひ皆さんに元気を取り戻していただきたく、この記事は元日から下書きをして仕込んでおります。

さて、In-house SEO Meetup では 2020年12月23日に、7年連続となる LT 祭り(※)をオンラインで開催しました。(※ LT とはライトニング トークの略で、短い時間でのプレゼンのこと)

今回のレポートでは各セッションの紹介を、私の感想も添えてお届けしたいと思いますが、合計 9 セッション分と長いので、1 つずつ感想と実況をまとめていきます。


セッションの目次

  1. スポンサーセッション:ハートラス 鈴木さん
  2. LT 1人目(基調 LT):バカに毛が生えたブログ 篠原さん
  3. LT 2人目:IDOM 村田さん
  4. LT 3人目:ソニー銀行 河原塚さん
  5. LT 4人目:ヨウチャンネル 楊さん
  6. LT 5人目:ISM実行委員 高野(私です)
  7. LT 6人目:エイチームフィナジー 稲垣さん
  8. LT 7人目:サントリーシステムテクノロジー 石川さん
  9. LT 8人目:ISM実行委員 三澤さん


スポンサーセッション:ハートラス 鈴木さん

テーマ:みんなで考える、来年へ向けたSEO管理術

このセッションには私も参加させていただき、株式会社ハートラスの鈴木さんと共にエンタープライズ SEO ツールである seoClarity を実際に使った感想やお気に入りポイントなどを紹介させていただきました。

順位 / ページ / リンク / 検索結果の分析といった基本機能に加え、サーチコンソールや Google アナリティクスとの連携機能やクローラーのログ分析、それらのデータを統合した機械学習によるコンテンツ提案やヘルスチェック / アラート機能など、とにかく多機能なツールなのでニーズにマッチする企業であれば人件費を数人分ぐらい抑えられるかなと思っています。また、頑張って BI ツールをいじらなくてもグラフのバリエーションが豊富だったりフィルタした内容をダッシュボードに保存できたりと、可視化が楽な点にとても好感を持っています。

よほど大規模な組織でない限りインハウス SEO 担当者は忙しいので、ツールの有効利用というのは永遠のテーマですよね。


セッションの様子


LT 1人目(基調 LT):バカに毛が生えたブログ 篠原さん

テーマ:見落としがないか確認!2020年の検索振り返り

日々、#金曜日のネタ帳 などで検索結果をウォッチし続け、かつ笑いをお届けしている 篠原さん ならではのトピックで基調 LT にふさわしい盛り上がりでした。

Google 公式にアナウンスがあったアップデートや仕様変更を振り返ってから、個人的にピックアップした(非公式の)アップデートを 3 つ紹介してくれました。

検索結果のキャプチャを織り交ぜつつのテンポ良いトーク、そしてラストの KR(鬼滅率)の調査では 100 キーワード分の検索結果を確認した中から厳選したものをピックアップ。

バカに毛が生えたブログ で公開していた 0歳〜100歳までの検索結果を全部調べた 記事も圧巻でしたが、5 分の LT のために同レベルの調査を行っていただき、まさに基調 LT にふさわしい情熱と元気さでした。


セッションの様子


LT 2人目:IDOM 村田さん

テーマ:'20年Googleさんのイチオシに挑む

速度改善の事例 で有名な 村田さん ですが、今回は近年とてもリッチになった一方で自社サイトの露出が減ってしまった検索結果への対応についてお話してくれました。

その中でも、特にローカルパックと呼ばれる Google マップと Google マイビジネスの枠が今年の当たりとのこと。また、ローカルガイドと呼ばれる、口コミ投稿の製品も意識しているそうです。

目先ではなく製品のライフサイクルを観測しながら布石を打っておき、盛り上がってるタイミングで利活用されている様子が、広告 / SNS / YouTube まで含めて広く集客について考えている視野の広さを物語っていました。


セッションの様子


LT 3人目:ソニー銀行 河原塚さん

テーマ:SEOを組織に組み込むチャレンジ6カ月レポート

いつもイベントやセミナーのハッシュタグにいる 河原塚さん ですが、自身で SEO に関わり始めたのは 2020 年 4 月からとのこと。

「自社でも SEO できそう!」と思ってもらうことをゴールとして、実際に取り組んだ内容と結果を共有していただきましたが、準備から取り組みまでとても適切なステップを踏んでいたのが印象的でした。

  • 自身で下調べ
  • 有識者への聞き取り
  • 計測の準備
  • 目標設定
  • データで説明

特に自然検索の流入を広告に換算して費用対効果を説明する方法は、広告にタッチしていない担当者の方には新鮮なトピックだったのではないかと思います。

また、取り組みの結果が出たことで社内での評価に繋がり、相談も増えたとのことでインハウス SEO 担当としては順調な滑り出しで、とても うらやましい 勇気が出るお話でした。


セッションの様子



LT 4人目:ヨウチャンネル 楊さん

テーマ:知ってるようで知らない 中国のIT事情とデジタルマーケティング

ISM 実行委員から、最近すっかり YouTuber な 楊さん です。

中国は「口コミ社会」というのが主要なトピックで、以下のアンケート結果も踏まえつつ、日本と中国の違いを解説してくれました。

  • 中国といえば、どういうイメージか?(自身の登壇イベントの参加者)
  • 情報収集に何のチャネルを使うか?(日本 / 中国在住の友人で別々に)

中国はネット規制によりローカル サービスを利用するそうですが、その中でも企業の情報発信は信用せず、個人の発信を重視する傾向にあるとのこと。

普段は中国市場について意識することが無い生活なので、セッション内容すべてが新鮮でしたし、環境による行動の変化という側面でも興味深かったです。


セッションの様子


LT 5人目:ISM実行委員 高野(私です)

テーマ:インハウス SEO がつらくなくなる話

続けて ISM 実行委員より、私(高野)です。トピックは大きく分けて以下の 2 つ。

  1. SEO ではコンテンツが最優先(Core Web Vitals ばかり気にしすぎないよう)
  2. とはいえ「良いサイト」であるのはユーザー目線で大事(ややこしいですよね)

皆さんインハウス SEO 担当者として、色々な施策を考えて実行されると思いますが、その際に「この施策の目的 / 対象は何か」が明確だと優先順位が付けやすくなるので、そこの線引きの助けになればという内容です。

とても大規模で競合に負けないコンテンツが既にある場合には「良いサイト」のほうが優先されるので、わずかな差が重要になります。一方で、そもそも自サイトに充分なコンテンツが無い段階では SEO の色々な情報に振り回されず、やみくもに取り組んで疲弊しないでくださいね。


セッションの様子


LT 6人目:エイチームフィナジー 稲垣さん

テーマ:本では得られない!インハウスSEO担当者が最後に笑う方法

Web担で連載 もしている 稲垣さん は、この LT 祭りの収録のために大阪から来てくれました。(自分で誘っておいて驚きました)

今回は、自分一人で一年以上かけて新規サービス立ち上げに奔走したものの、リリース間近で無期限の延期になってしまったエピソードを語ってくれました。

なぜ、この話をしたのか?
悔しかったからではなく、自分の頭で考え、試行錯誤した経験・プロセスが「未来の自分の武器になる」ことを身をもって学んだから

自身の取り組みの結果、社内・社外からの評価を得て、さらなる実績に繋がったことを「行動の投資」と表現していたのが、とても心に残りました。


セッションの様子


LT 7人目:サントリーシステムテクノロジー 石川さん

テーマ:ガイドラインでサイト品質を守る

オフラインでの開催時には、いつも「スコール(サントリー流、乾杯のかけ声)」で盛り上げてくれた 石川さん。満を持しての初登壇では、普段のお仕事について赤裸々に語ってくれました。

取り扱うコンテンツも多く、更新頻度も高い運用の中で、やんちゃなサントリアン(社員の呼称)たちに、どうやってルールを守ってもらうかという工夫を様々な事例と共に紹介してくれました。

  • 社内向けの勉強会
  • 相談窓口
  • イントラにFAQ掲載
  • 重要なルール変更のお知らせ

ブランド愛だけでなく、人に対する愛情に溢れた素敵な取り組みは、ぜひ以下のツイートで画像付きで確認してみてください。


セッションの様子


LT 8人目:ISM実行委員 三澤さん

テーマ:SEOを嫌いになった話をしようか

自身の収録のターンになったら急にサンタコスに着替え始めた 三澤さん、事前の打ち合わせで少し出ていた話を覚えていて、わざわざ用意してきてくれたそうです。

セッションは至ってマジメな内容で、マーケティングという概念のおさらいから始まり、オーディエンスとの双方向性で成立している SEO においては、トランザクションデータだけでなく「感情」を知って指標にする重要性を説きました。

0~3 までの Moment-Of-Truth の構造を使いながら「オーディエンスの感情とその情報探索行動を理解したい」と語り、具体的な手法も紹介しつつ、最後には「SEOマーケターはオーディエンスの感情にも思いを馳せよう」と優しい三澤さんらしいコメントで締めくくりました。


セッションの様子


イベント全体を通して

ISM実行委員としてオンライン開催も試行錯誤を続けている中で、毎年恒例の LT 祭りを無事に開催できたことで、何よりもホッとしています。

こうした、企業主体ではない SEO のイベントが少ない中で、いつも ISM で癒されていた身としては本イベントを通じてインハウス SEO 担当の皆さまに元気をお届けしたいという思いで年末を駆け抜けました。

開催に至っては、むしろ自分自身が他の登壇者や参加者の皆さまに元気をいただき、やはり In-house SEO Meetup という場のパワーはすごいなと感動しています。

まだまだ収束の様子を見せないコロナ禍ではありますが、引き続き参加者の皆さまのフィードバックを大事にしつつ新しい気付きと出会いをお届けできるよう、チャレンジを続けていきたいと思います。


ここで、当日の様子をお伝えするため、参加いただいた方のツイートを一部紹介させてもらいます。(※参加してない方もいます。当日のツイート全体は こちら


恒例の記念撮影は、またスクリーンショットですが、楽しい様子が少しでも伝われば幸いです。


次回の In-house SEO Meetup も開催が決まりしだい FacebookTwitter で告知しますので、引き続きフォローをお願いします。

なお、年明けよりオンラインコミュニティのトライアルを実施中なので、そちらも進展あれば共有させてもらいます。

それでは、ごきげんよう!



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